FiveTenCup2012 Online Magazine Issue1


まずはこの曲を掛けてくれ。大事な話はそれからだ。

*ゆっくり気持ちを込めて。

 

*男は飲み干したグラスを置く。

男「聞いてくれよ。今日は念願だった課題が登れたんだぜ。」

*女は食器を洗っていた手を止める

女「ちょうどこのぐらいの季節だったわね。あと少しかしら」

男「あれからもう1年か。もう忘れちまったよ」

女「嘘よ。」

男「嘘じゃない。俺は今幸せだ。」

女「そんなの信じない!! アナタは忘れてなんかいなわ!!」

男「もう止めろ!! 何が不満だって言うんだ!!」 

*男は手をグッと握り締める。

女「アナタは変わってしまったわ!! 今のアナタなんて抜け殻よ。 アナタはあの日から1歩も進んでなんかいないじゃない!!」

男「・・・」

女「私は。私は。今より不自由だったかもしれない。。。でも、でも、キラキラしてるアナタが好きだったの。」

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*女は外に飛び出していく。

*男はタバコを深く吸い込む。

男「うずくんだよ・・・。」 

*男は手をグッと握り締める。そして一言。

男「後35日。 まだ間に合うかも知れない。」

 

     うずく貴方貴女、大量に待ってます。 

詳しくは後ほど。 でも、期待は今からして下さい。

 

*女は玄関でしゃがみ込み思う。

女「もう一度。もう一度私見せて。5.10のシューズで誰よりも輝くアナタを・・・」