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オーストラリアの岩場について

オーストラリアはいわずと知れた南半球に位置するため基本的には、日本が冬のシーズンが夏なのでこの時期のクライミングエリアとしては貴重な存在である。最近ではクライミングのエリアも全土に広まりかなり多くのエリアが報告されている。オーストラリアは歴史的に見ても先住民アボリジニ以外白人が入植して200年ほどしかたっていない非常に新しい国である。その為他動物が流入したり人間による迫害などがそれほど行われなかったため、コアラなどを代表する独自の動物が数多く生き残っている。クライミングも同じで、ヨーロッパ、アメリカの影響を受けにくい地にあるためか、ボルトの支点一つとっても独自のものがある。グレードシステムも独自で1から順番に、難しくなれば2、3、というように上になっていくシステムになっている。しかしこのシステムは非常にシンプルで分かりやすく理想的ともいえる。ただし、各州によって若干違っているのはいただけない。経済競争や生活でもそうだが、例えばメルボルンとシドニーは日本でいえば東京と大阪と言った感じで、クライミングの意識においても若干違うようである。最近の各地の岩場ではオーストラリア独自の伝統的なクライミングを伝承しつつ、少しずつ意識も変化していっているように私は感じた。

クライミング以外でもオーストラリアは十分魅力的である。まずは、だれもが最初はびっくりする笑いカワセミの声やカンガルー、コアラといった動物類などは日本では絶対に見ることはできない。さらに広大な自然と南十字星などもそうである。
生活する環境もすばらしいものがある。基本的にはアメリカ同様ホテルやモーテルといったものは簡単に見つけることができる。キャンプ場もどの街にもキャラバンパークがあり落ち着いた生活をすることができる。食料品なども安く手に入り、日本に居る時よりは贅沢ができるはずである。また、フィッシュアンドチップスに代表されるジャンクフードなども充実している。さらにそういった店では自家製のハンバーガーを焼いてくれるので色々試すと良い。オーストラリアでしか見かけないミルクバーもぜひ試してみると良い。これは小さな雑貨屋と食料品店の中で様々な種類のミルクセーキを飲ませてくれる。とにかくオーストラリアはクライミング以外でも行ってみたい国の一つだ。時差も1時間しかなく、車の運転も同じ右ハンドルなのですぐに順応できるはずである。

02■ナウラ Nowra
03■アラプリーズ Arapiles