アダム覚えてる?


今日は珍しく長めのブログ!

世間じゃオリンピックもフィナーレ。

で、今回のオリンピックでリード種目のチーフを務めたAdam Pustelnik。
(この名前にピンと来たあなたは、生粋のPUMPクライマーだよ!)

そうです。数年前PUMPが何度か日本に招聘してセットをお願いしたPUMPとの繋がりが深ーい方。

(注:2018年の写真だよ!)

そんなAdamにオリンピックセッターとしてインタビューした記事を発見したので、せっかくなので紹介したいと思います。

 

 

※原文記事はクライミング競技直前の7月末に公開されたものです。

「IFSCチーフルートセッターであるAdam PustelnikがTOKYO2020への思いを語る。」

 

 

(TOKYO2020 新種目”クライミング”、そのリード競技のチーフルートセッターであるアダム プステルニックへのインタビュー)

 

問:オリンピックへの想いを教えてください。アスリート同様、オリンピックはルートセッターにとっても夢の舞台なのでしょうか?

Adam:セッターが担う役割の重要性という観点からも、オリンピックはルートセッターにとっても最大のチャレンジの場であることは確かです。私たちは今までこれほど挑戦的で失敗の許されない大会に挑んだことがありません。
私はこの仕事が大好きで、自分自身がオリンピックに参加できたことを素晴らしく思っています。
オリンピックという舞台で私たちクライマーをとりまく環境は、今までの大会とはすこし違ったものです。しかし、最高のアスリートたちが競い合う場であることには変わりがありません。しかも4年に1回しかありません。みんなで楽しみたいと願っています!

問:今回のセットチームについて教えてしてください。何人いて、誰がどんなことをしたのですか?

Adam:リードセットは、Jan Zbranek(CZE)、岡野宏(JPN)、松島暁人(JPN)と一緒に行いました。そして練習用ルートの設定や事前準備に二人の日本人ナショナルセッターが手伝ってくれました。
Janと岡野、私は今年の初旬にインスブルックで行われた大会にも同じチームとしてルートセッターを務めました。これは私たちチームにとってのオリンピックに向けたある種の準備でもありました。2019年に八王子で開催された世界選手権のセットメンバーも今回オリンピックに参加できなかったFlo Muringを除いて、同じメンバーで取り組みました。
強くて経験豊富な、とても素晴らしいチームです。
オリンピックのセットでは、1つのチームが女子のルートを、もう一方が男子のルートを設定します。そして設定したルートを試登し、修正を入れ、意見を交わし大会に向けて準備を進めていきます。すでに準備が完了している作業がありますが、いくつかは競技の直前に行う必要があります。

問:ルートを設定するのに、いつどれくらいの時間が必要になるか教えてください。心配なことはありますか?
また、まっさらなキャンバスの下に立つのはどんな気分ですか?

Adam:ルートセット自体は実際の競技日程よりかなり以前に完了しています。それ以降の期間では、実際にアスリートが競技する時にルートのコンディションがセット時と大きく変わらないかどうかを確認する必要があります。
今回のルートセットにはかなりの日数が用意されていましたが、ストレスを感じなかったわけではありません。なぜなら、予測不可能な部分があり、それがこの仕事の性質であるからです。大会の主役はアスリートであり、その時に何が起こるかは誰にも分かりません。でもそれもスポーツの面白いところだと思います。
私たちは”夢の舞台”を準備するために最善を尽くしてきました。見ている人たちに魅力的なものであるために。何よりもアスリートたちが、私たちクライマーを代表してこの競技を全世界に披露し、最高のパフォーマンスを発揮できるようにするために。

問:オリンピック競技はスピード→ボルダリング→リードの順に行われます。セッターとして他の大会と異なる難しい部分はありますか?

Adam:ルートセットの観点からは、他の大会と同じように仕事をしました。
今回のオリンピックと他の全ての大会との違いは、リード競技に”タイスコア(同順位)”がないことです。これは全く同じ高度に達した選手が複数出た場合、時間によって順位付けがされることを意味しています。そのため、可能な限りきれいなランキングになるように、非常に選択的な(高度がバラけるような)ルートを設定することに焦点をあてました。
また、決勝に進めるかどうかは3種目全ての結果に基づいて決まります。リードのベスト8が決勝に進めるというわけではありません。これには少し注意が必要でした。(※予選でリード種目が必ずしも上位でない選手が決勝に進む可能性があるという意味。)
それでも先ほど言った通り、私たちはできる限り最善のルートを用意できるように全力を尽くしています。

問:リード競技が最後の種目になるわけです。男子、女子それぞれのルートで何を作り出そうと考えていますか?また、私たちは何を期待して大会を観たらいいでしょうか?

Adam:私が望むフェアで素晴らしい大会は、、、それは大会を観戦するほとんどの人と同じだと思います。つまり素晴らしいパフォーマンスとルート完登までの戦いです。ありふれた答えのように聞こえてしまうかもしれませんが、それがルートセットのゴールです。アスリートが自分自身のベストを発揮できる場を用意しています。

問:クライミングがオリンピックの場で披露されるのはこれが初めてです。個人的に何を楽しみにしていますか?

Adam:世の中からの一般的なクライミングへの認識がどう変化していくか、それがとても気になります。
クライマーは皆、クライミングについて何が面白く、好きなのか、意見を持っています。
オリンピックの舞台で初めてクライミングを見る他のアスリートやジャーナリスト、スポーツコミュニティー全体から、クライミングがどのように見られるのか興味があります。
また、多くの点で私たちのスポーツは新しいスポーツです。世界の人々がクライミングはどんな競技なのかとても興味を持って注目してくれていると感じています。数日後にはこれまでとは比べ物にならないぐらいテレビでクライミングが紹介されることでしょう。これがスポーツクライミングにどのように影響するかを知りたいと思っています。

 

インタビュー記事引用元(https://www.planetmountain.com)

ちなみにこのPlanetmountainというサイト、実はPUMPとも少しだけご縁があります。2019年にPUMPにセットに来てくれたエンリコのPUMPセットツアーを記事で紹介してたりするので、興味がある方はそちらも探してみて欲しいな。

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