TSUNAMIは完成しましたが、vol.7に突入。
まだまだ伝えたいことが尽きない。
今回は海外より招待したゲストセッターについて詳しくご紹介。
左:Laporte 右:Flo
Laurent Laporte
キャリア30年を超えるベテランクライマー。
フランス国籍の50歳。
クライマーとしてのキャリアは十代の頃アルパインクライミングより始まります。
その後フリーに進出。アメリカ遠征の際には、開拓時代のHuecoで最初のV10グレード課題の一本を初登するなど多くの実績(伝説)を残す。
1990年代初頭からコンペにも参戦。同時にワールドカップのルートセッターもはじめる。
その後間もなくインターナショナルルートセッターの資格を取得。
何を隠そう世界で最初の国際ルートセッターの1人です。
ワールドカップで最初に2段ランジ課題を設定したのも彼、ワールドカップの為にマイクロホールド(ビス)を発明したのも彼。
今まで手がけたワールドカップでのセット数は100回以上!で正確な回数は数えてないとのこと。
クライミングホールドのシェイパー(デザイナー)としても先駆者で、自身のホールドブランド「cheeta holds」を持つ。
世界で最初にWood volumes(木製ハリボテ)を製造したのも彼だそうです。
クライミング界において、まぎれもないパイオニアでありレジェンド。
で、日本に招いてビックリした、その人柄。
まったくもって偉ぶらず、無茶苦茶謙虚。
そしてかなり陽気、というかテンションがやたら高い。
この仕事へのあくなき情熱が滲み出る人柄で、休みの日のリクエスト聞くと、
「ホールドをシェイプしたい。」(P2の裏にシェイプ用の工房が有ると知り。)
夕食で焼肉に行った際は、燃え盛る七輪の上に氷を載せ、溶ける様子を写真に撮り、
「次のシェイプのインスピレーションにする。」
セットの際はこちらの要望に対して、それ以上の物を作り上げようと全力の姿勢で臨んでくれた。
そんな一面を感じた1シーンをご紹介
今回、LaporteにTSUNAMI最高難度ルートのセットを依頼。
ルートのコンセプトは「WC予選ルート」
それに対して、TSUNAMIを眺め、斜度を聞いてくるLaporte
そして、
「シャモニーを再現しよう!ただ、ここにあるホールドでは不十分だ。もっとマイクロ(極少ビス)があると最高だけど、用意できる??」
で↑急遽ホールドを手配し、
↑この写真に通じる。
Laporte曰く「出だしの方はシャモニーよりも難し目に設定したけど、最高のワールドカップ練習ルート。」「シャモニーにはそんなに強くない子も出るけど、このルートは強いやつしか登らないから。。」
最高のワールドカップ練習ルートが誕生しました。