痛みのないクライミングを目指そう!ケガに関する豆知識 ~4~

こんにちは!PUMP新宿店ことパンプクライマーズアカデミーのフィジカルトレーナー、寺町です!

前回は、ケガをした時の対処法『RICE処置』についてお話しました。

とは言っても、ケガの対処法よりも大事なことは、ケガをしないこと!です。

今回は、ケガを防ぐために出来ることをお伝えしていきます。

ケガを予防する

皆さん、ケガを予防する為に何が出来ると思いますか?

 

ストレッチ・ウォーミングアップ・トレーニングなどが思い浮かぶでしょうか。

適切な休養も、ケガの予防の為には必要です。栄養も、体をより良い状態にするには必要だと思います。

練習量・トレーニング量も見極めないと、いわゆるオーバートレーニングになってしまい、ケガをする可能性が高くなります。

このような事は、クライミングだけでなく、どのスポーツにも当てはまります。

時間がないと、登ること以外の事を疎かにしがちですが、可能な限り時間を作ってやっていくと、長い長いクライミング生活を楽しむことが出来ます。

リスク管理

そして、ケガや事故を発生させない為の【リスク管理】も重要となります。

道具の確認、設備の確認、環境の確認など様々なリスク管理がありますが、今回はフォールに関するリスク管理について書きたいと思います。

ケガが発生しやすいシチュエーションの1つが、フォールだと思います。

リードクライマーや外岩クライマーは、危険と隣り合わせの為、リスク管理を徹底されている方がほとんどだと思います。一方、ボルダリングしかやらないクライマーで、ジムだけでしか登っていなかったり、クライミング歴が比較的浅い人は、フォールに関するリスク管理がなされていないかもしれません。

マットがあるから大丈夫!なんて思っていませんか?

マットがあっても、ケガをしないなんて限りません。最大限安全にフォール出来るようにしましょう。

初心者の方であれば、必ずクライムダウンをする・無理をしない・正しい着地の仕方を教えてもらうなどがリスク管理に含まれます。また、落ちそうになった時に、近くに持ちやすいホールドがあるか(ガバ)など、登る前に確認するのも良いかと思います。

中級者くらいになってくると、落ちる事への恐怖もなくなってくると思いますが、その時に変な落ち方をするとケガをする可能性が出てきます。やはり登る前に、どこで落ちる可能性があるか・落ちるときにどのような姿勢になりそうか、といったことをイメージしてから登ると、ケガを防げる可能性も高くなります。

しかし、いくらリスク管理を徹底しても、ケガをしてしまうときはありますよね。

ケガの再発予防

では、ケガをしてしまってから、再度ケガをしない為にはどうしたら良いでしょうか。

一度ケガをしてから、何度も同じところを痛めてしまう人もいるかと思います。そういった、繰り返し痛めてしまう人は、【ケガの再発予防】が必要になります。

ケガの再発予防の為に、テーピングを巻いたりすることもあると思いますが、まずはアスレティックリハビリテーションをしっかりと行いましょう。

これは足首を捻挫したときの、アスレティックリハビリテーションの1例です。足首を捻挫すると、そこの機能低下が起こるので、ケガをする前と同じ(もしくはそれ以上)の状態に戻してあげないと、痛みが続いたり、同じ部分をケガしてしまう可能性があります。

また、患部だけのリハビリテーションではなく、クライミングに特化した動きのトレーニングも大切となります。

 

今回は、ケガを防ぐために出来ることをお話しました。

ケガに関する豆知識をお送りしてきましたが、これを参考に痛みのないクライミングを目指して、皆さん強くなってほしいなと思います。

また、今後もケガに関する豆知識をお届けしたいと思います!