クライミング上達に必須!股関節の柔軟性

こんにちは!

PUMP新宿店ことパンプクライマーズアカデミーのフィジカルトレーナ、寺町です!

以前、柔軟性やストレッチについて色々と書きましたが・・・。(詳しくはこちら)

今回は、最近の私の実体験を踏まえて、改めて股関節の柔軟性について書いていきたいと思います。

股関節の動かしやすさで、指や腕の負担が違う

先日、社内のクライミング勉強会(毎週クライマーとトレーナーが集まり、クライミング上達の為の研究をしている)で、ある流れから「トレーナー(クライマーでない人間)が登ってみよう」という事になったのです。

私は、股関節が比較的柔らかく動く方なので、その時間は特に何も感じなかったのですが。勉強会の時間外に、ちょっと試してみようと、私服で壁を登った時に衝撃を受けたのです・・・!!!

「服がぴっちりしてると、なんて登りづらいんだ・・・」

いや、正確に言うと、

「股関節の動きが制限されると、なんて手に負担がかかるんだ・・・」

でした。

動きを比較してみよう

頭の中では、股関節が柔らかい方がクライミングにとって良い!って事は理解できると思いますが、ちょっと比較してみましょう!同じ人物が柔軟性を変化させることは出来ないので、

☆股関節が柔らかい⇒動きやすい服   ☆股関節が硬い⇒ジーンズを履いて

ということで、比べてみたいと思います。

【動きやすい服バージョン】

股関節の柔軟性があると、簡単に右手も左手も効かせられるポジションにいけます。

両手が最小限の力で効かせられるので、楽にこのポジションまで体をあげることができます。

左の背中を効かせるのも、簡単に出来ました。

【ジーンズバージョン】

やはり、動きづらいです。体が壁から離れてしまうので、特に左手でホールドを押さえるのに力が必要になります。

右足に乗り込みたいのですが、左手がしっかり効かないので右手に負担がかかります。

右手で強引に引いて、次のホールドへいきました。

今回のホールドだと出来ましたが、右手のホールドが悪かったら私には無理かな・・・。

 

このように、股関節の柔軟性によって、指や腕にかかる負担も変わってきます。

 

初心者の場合、指や腕の力がなくて登れない・・・という方でも、股関節をしっかりと動かせるようになれば今よりも登れる課題が増えて、楽しむことが出来るでしょう♪

中級者の場合、股関節の柔軟性を向上させることで、伸び悩んでいる時期を打破するきっかけになるかもしれません。

上級者やコンペティターの方は、指や腕の負担が減ることで、ここぞという一手(課題の核心部分など)の為に力を温存しやすくなると思います。

「わかっているけど、なかなか改善しないから。」と、股関節の柔軟性向上を諦めている人もいるかもしれません。しかし、長い目で考えて、一日1種目ストレッチをするという心がけから始めてみてください。

おススメ股関節ストレッチ

では、最後におススメの股関節ストレッチを紹介。

ウォーミングアップに効果的、日々のストレッチにも使えます。

【スパイダー】

まずは、腕立て伏せの姿勢から。

次に、片足を手の真横の出して

足を出した側の肘を床につける。この時に、お尻も深く下げましょう。

これを、左右交互に繰り返します。

 

テンポ良く行なえば、心拍数も高まり体も温まるので、ウォーミングアップに使えます。

日々のストレッチで行なう場合は、肘をつけた姿勢で20秒ほどキープします。足を出す位置を変化させても良いでしょう。

肘が床につかない場合は、無理しない範囲で肘を床に近づけてください。

皆さん、まずはこの1種目から始めてみてはいかがでしょうか?

 

股関節の柔軟性を高めるレッスンは、PCAでも行っています。

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