初心者から上級者までの全てのクライマー達へ!ウォーミングアップのすゝめ

こんにちは!PUMP新宿店ことパンプクライマーズアカデミーのフィジカルトレーナー、寺町です!

前回までは、ケガについての豆知識をお話ししました。

さて、今回は・・・。ウォーミングアップについてです!

 

皆さん、登る前にウォーミングアップをしているでしょうか?

「そんな時間ないよ!一本でも多く登って帰らないと!」

「私、選手じゃないし・・・。ウォーミングアップしている人なんて周りにいないから恥ずかしい・・・」

なんて思っている方々。選手でなくてもウォーミングアップってすごーく大事なんですよ。

 

数年後、ジムでウォーミングアップをしている人が当たり前の光景になってほしい。

そんな思いで今回の記事を書きたいと思います。

ウォーミングアップって何?

ウォーミングアップという言葉、学生時代にスポーツをやっていた方などは理解できると思います。

 

ウォーミングアップとは、ケガをせずに最高のパフォーマンスを行なう為の心身の準備の事です。

筋温が上昇して、心拍数も上がり、関節の可動域を高め、神経系が活性化して・・・と、身体の反応としては様々な効果がありますが、要は「身体を動かしやすくする」のです。

また、「これから登るぞ!」と気持ちを高めるような、心の準備にもなるのです。

 

内容としては、身体が温まるように走ったり、関節の可動範囲を広げる為に腕や足を大きく動かしたり、強い力を出しやすくする為にトレーニング的な要素を含んだことを行います。

ウォーミングアップの効果

ウォーミングアップで得ることが出来る最大の効果は、ケガの予防です。

多くの場合、ケガをしてしまうときは、身体や心がその事象に対して反応出来ていない時です。

少し例えてみましょう。

車がこちらに向かって猛スピードで走ってきます。その車に気づきました!逃げよう!・・・と、思った時に身体が思うように動かないと、ぶつかってしまいますよね。

 

また、

車がこちらに向かって猛スピードで走ってきます。・・・しかし、「今日の夕飯、何食べようかな~」なんて、他の事を考えてボケっとしていたら、ぶつかってしまいますよね。

「身体や心がしっかりと準備出来ていれば起こらないケガ」を防ぐことが出来るのがウォーミングアップなのです。

もちろん、ウォーミングアップで全てのケガを防ぐことは出来ませんが、ウォーミングアップでケガをする可能性を低くすることは出来ます。

大人はもちろん、子供だって大事です

ウォーミングアップは、普段、身体を動かしていないような大人にとっては非常に重要です。

身体を動かす機会が減ることで筋肉の柔軟性が低下してきますし、筋肉の柔軟性や強さのアンバランスが生じてきます。

 

では、子供は大人に比べて活動的だし、身体も柔らかいからウォーミングアップをしなくて良いのでしょうか?

答えは「×」です。

子供がウォーミングアップをすることの効果としては、大きく2つあると思います。

①気持ちの切り替え

クライミングって楽しい!ついつい遊びの延長になってしまいますが、クライミングは非常に危険です。もしふざけて登ったりしたら、自分がケガするだけでなく、周囲の人をケガさせてしまうかもしれません。

そんな気持ちを切り替える為にも、ウォーミングアップを行なう事は有効だと思います。

②習慣づくり

うがい・手洗い、寝る前の歯磨き、のように、ウォーミングアップを運動する前の習慣として身につけさせると、将来選手を目指したいと考えた時に、大きな武器となります。

習慣って、良くも悪くも変えるのが難しいんです。もし、ウォーミングアップをしないまま登ることが習慣になってしまったら、改善するのに本人の努力が必要になってきます。しかし、すでに習慣になっていたら?こんなに楽な事はありません!

 

今回は、ウォーミングアップについてお話させていただきました。

この記事を読んだ事をきっかけに、自分のウォーミングアップを見直してはいかがでしょうか?