痛みのないクライミングを目指そう!ケガに関する豆知識 ~2~

こんにちは!PUMP新宿店ことパンプクライマーズアカデミーのフィジカルトレーナー、寺町です!

前回は、【ケガの種類】についてお話しました。(読んでいない方はこちら)

大きく2つに分けて、【急性のケガ】と【慢性のケガ】があるとお伝えしましたが、今回はそれぞれの対処法をお話ししていきたいと思います。

急性のケガの対処法

急性のケガでは、骨・靭帯・筋肉などが大きく傷つき、患部に炎症症状が現れます。

炎症症状とは、腫れ・赤み・熱感・痛み・機能障害のことを指します。

患部を損傷したことにより痛みが出現します。また、損傷した部位に血液が増加し、腫れ・赤み・熱感として現れます。そして、患部が正常に働くことが出来ない機能障害となるのです。

こういった時に一番大切なことは、応急処置です。皆さんも聞いたことがあるかもしれません。

「ケガをしたら冷やす」は一般的になってきましたが、実はそれだけでは足りません。正しい応急処置を行う事で炎症症状を最小限に抑え、ケガからの復帰を早める可能性があります。

応急処置をして、痛みがなくなったらすぐに運動が出来るのか?と言ったら、そうでもありません。再発予防・パフォーマンスを戻す為にも、リハビリテーションが必要となってきます。

 

慢性のケガの対処法

一方慢性のケガでは、繰り返しの負荷が原因によるものが多いので、日々のケアが重要となってきます。

日々のケアとは、ウォーミングアップやクールダウン、入念なストレッチ、アイシングなどです。

 

ここでのアイシングとは、急性のケガに対する応急処置とは異なります。また、体の状況によっては温めた方が良い場合もあります。

そして、ケアと同じくらい大切なのが、繰り返しの負荷がかかる部分のストレス軽減です。野球では投球時、バレーやバスケットでは繰り返しのジャンプ、もちろんクライミングでは「ホールドを持つ」という繰り返しの動作があるのは仕方のないことです。

こういった競技特性によって体の一部に負担がかかりやすのですが、なるべく負担を軽減させたいですよね。

負担軽減で一番簡単なのは、単純に量をコントロールすることです。クライミングだったら、登る量を減らす・高負荷の課題の登る量を減らす。

他に考えられることは、身体を変えていくことでしょう。

1、高負荷に耐えられる身体づくり

2、なるべく負荷がかからないような動きづくり

上記の、1に関しては皆さん思い浮かぶと思います。しかし、2に関してはどうしたら良いのかわからない人がいるのではないでしょうか?

正しい動きが出来ていないと、繰り返しの負荷がかかるだけでなく、痛みの出やすい動きになっていることもあります。こういった時は、動きを改善するようなトレーニングが必要であったり、登り方を見直すことが必要な時もあります。

 

今回は、急性のケガと慢性のケガの対処法についてお話しました。

対処法と言っても、やらなければいけないことは重複していることが多々あります。しかし、一番違うところは、痛みが出始めた際の対処法ではないでしょうか?そう、「応急処置」です。

 

次回は、応急処置の基本「RICE処置」についてお話ししたいと思います。