腰痛の時は温める?それとも冷やす?
こんにちは!PUMP新宿店ことパンプクライマーズアカデミーのフィジカルトレーナー、寺町です!
さて、投稿が続いておりました腰痛に関するお話ですが。(過去の記事はこちら)
今回は、対処に悩む事が多いかもしれない、「腰痛になったときは温める?それとも冷やす?」
について、お話をしていきたいと思います(^^)
腰って温めたほうが良さそう・・・。けど、ケガをしたら冷やした方が良いとも聞くし・・・。
という、疑問に対して一緒に考えていければいいなと思います!
「温める」と「冷やす」効果の違い
まず、「温める」と「冷やす」の効果の違いについてお話ししたいと思います。
温める
温めると、血流量の増加が起こります。血行が良くなるということですね。そうすると、血液とともに老廃物が流れやすくなります。
そして、温めることによって組織の粘性が高まるので筋肉も柔らかくなります。
また、交感神経が高まり、活動しやすくなるでしょう。
冷やす
冷やすと、血管が収縮し血流量の低下が起こります。これは、炎症症状が出ている際に、それを抑える効果があります。
(炎症症状とは、腫脹・発赤・疼痛・変形・機能障害など)
また、冷やすことによって感覚が鈍化してくるので、痛みが軽減されます。
どのように判断していくか?
では、腰痛に対して温めるのか・冷やすのかを、どう判断していけば良いでしょうか。
判断の1つとして、「急性の腰痛か、慢性の腰痛か」があります。
「ある日の、あの時、あの動きをして、腰が急に痛くなった」と、受傷した時のことがわかる場合は、急性の腰痛です。
ケガをした初日・次の日くらいであれば、冷やすと良いかもしれません。
「気が付いたら腰に痛みを感じ、徐々に痛みが増してきた」と、受傷した時のことが記憶にない場合は、慢性の腰痛になります。
この場合は、温めたほうが腰の調子が良くなるかもしれません。
また、クライミングを始める前~始めた直後に痛みが強く、動いていると徐々に痛みが消えていく場合も、筋肉の凝りや硬さが原因の腰痛であることが多いです。
その場合も、登る前に腰を温めたりすると良いと思います。
急性の腰痛も、初期は冷やした方が良いかもしれませんが、数日して痛みが落ち着いてきたら、温める方に移行していきましょう。
温める方法・冷やす方法
では、温める方法です。
治療院などでは、患部を温めるためのホットパックというものがあります。
しかし、登る前に腰を温めるにはどうしたら良いでしょう・・・。一番簡単なのは、ホッカイロなどを使用することですね。
温めると筋肉がほぐれてきますので、その後に腰まわりのストレッチをしてから登ると良いでしょう。
次に、冷やす方法です。
冷やす際は、氷嚢を使うと良いでしょう。
冷やす際の注意点は、腰は内臓に近い部分なので体が冷えやすくなります。腰以外は保温できるよう、タオルケットなどをかけたり、温かい服装でアイシングを行いましょう。
そして、温める・冷やす、どちらも使えるグッズがこちら!
コールド/ホットパック
こんなものも売られています。電子レンジで温められるようになっているので、クライミングジムでも使用可能!
我が家にもありますが、今は専ら子供の発熱時に活躍しております・・・(^^;)
いかがでしたか?
腰を温めると冷やす、迷った際の参考になればと思います。